塗装を前に、色の打合せです。
あくまでも出荷当時に戻す、というのが今回のレストアの姿勢。
色のデータも簡単に手にはいるだろう、と甘く見ていた私、
手に入れた生産証明にかかれている色は正確な色ではなく、
(青、とだけしか書かれていない・・・)
更に会長にお願いし、
イタリア本国のカロツェリア カンパーナにまで問い合わせていただき、
アルファロメオのAR349が良いとの情報も戴きました。
各塗料メーカーのデータを片っ端から検索もした。
しかしデータが残るのは1970年頃から。
それ以前はちょっと難しい・・・
大きな壁にぶつかりました。
ピラーやドアの裏側など、当時の塗装が若干残っている所と
会長から戴いたデータや、その他情報よりカラーサンプルとの
照合を進めてみる。しかし・・・
全くわからない。サンプルは塗装ではなく印刷。
当時の写真の色は、あくまでも写真印刷の色。
実は実際の色とは大きくかけ離れているのです。
なので実際に色を作って塗ってみるのが一番。
塗料メーカーはこちら。ちょっとお高いが高品質とのこと。
調合ブースで色作り。
散々悩んでいくつかの色に絞りこみ、塗料メーカーのWEBより
調合データを出力。秤の上で慎重に色を混ぜていきます。
良くかき混ぜて、完成した塗料をスプレーガンに注入、
鉄板に吹いてサンプルを作ります。
緊張の一瞬! ドキドキ・・・・
そして、どうでしょう!データ上はこんな色です。
しかし、写真や画像で見ると、実際の色とはかけ離れている・・・
本当に綺麗な色なんですよ♪
主治医曰く、赤が入った青なんだそうです。
そしてボディにあてがってみます。
主治医:『どう?イメージ出来るかな?』
私:『なんとなくですけど、いい感じですね!(喜)』
分かりにくいので目立たない場所にも塗ってもらいました。
いい感じ♪なんて上品な色なんだろう・・・とため息(笑)
いよいよ小物から塗装していきます!