2010年初冬。
全国から、新旧各世代に渡り60台を超えるTRIDENTE達が上洛を遂げる。
2010年12月4 / 5 日の両日、我が “ Maserati Club of Japan “ 主催年間最大のイベント、今年で17回を数える『Maserati Day』が、MASERATI S.p.A / MASERATI JAPAN Co. / CORNES &CO.,LTD. / 京都市 後援にて行われた。
初日。
前日までの、嵐の様な天候は過ぎ去り、青く澄み渡る空、暖かな陽射しを受け、悠久の都へと全国より続々と集まるMaseratiの群れ。
京都市役所前広場を提供頂き、1949年式 A6 Pininfarina を中心に京都らしく扇子を広げる様に並ぶ数十台のMaserati。
この場所は完全なパブリック・スペース故、目の前に現れたまるで美術館の様相に、道行く人々も興味深げに眺める方、覗き込む方、カメラを向ける方、近くにいたメンバーに色々と質問を投げかける方…と、様々である。
メンバーは…と言うと。
いつもの面々、久しぶりの友人、初めましての方、そこここで楽しくも濃厚なMaserati談義の輪が出来る。
昨年に引き続き、アドルフォ・オルシ氏、更にイタリア大使の名代、そして京都市長をゲストに迎え、それぞれの方々より素晴らしいお祝いの言葉を頂く。
この季節の京都市内、当然の事ながらパレードランと言う訳にはいかず、それでも数台毎のグループを形成して、平安神宮の『大鳥居』を眺めながら宿泊先の『ウェスティン都ホテル京都』を目指す。
予定の時刻を少々遅らせ…Maseratiの生きる歴史そのもののアドルフォ・オルシ氏による特別講演。
主題は正しく『Maseratiの歴史』…Maserati兄弟による創世記より非常に貴重な写真を使い事細かに解説下さる。
そして乾杯…『Maserati Day』恒例Welcome Dinner Partyの幕が開ける。
コンクール・デ・レガンス、チャリティー・オークション、じゃんけん大会。
駆け足ではあるがプログラムが進行していき、盛り上がりを見せお開きである。
そのコンクール・デ・レガンス、各賞受賞者は… (敬称略)
* グランプリ賞 Mistral Spyder 藤田
* クラシコ(ベストヴィンテージ)賞 Sebring 篠田
* セミクラシコ(ベストセミヴィンテージ)賞 Spyder Zagato 植村
* モデルノ(ベストモダン)賞 GranSport MC Victory 井上
* ボラーニ賞 Quattroporte I 坂部
* アンサ賞 Ghibli SS 紅粉
* オルシ賞 A 6 清水
* コーンズ賞 GranTurismo S MC Sportline 田中
* バッドラック賞 Quattroporte IV 山崎
金尾
* 最遠来賞 Ghibli II 三浦
3200GT 冠
GranTurismo S 高畠
Mistral 黒田
Quattroporte V 斉藤
*ベストファミリー賞 Ghibli 小林
*ベストインポーター賞 GranCabrio CORNES
そして。
例年通りMidNight Partyでは、メンバー各自がそれぞれ自慢の一品を持ち合い、笑い声がいつまでも続く。
翌朝。
この日も、ネプチューンの神は恵みの陽を我々に与えてくれる。
世界遺産『下鴨神社』の中・・・。
見渡す限り、我々のMaseratiで埋め尽くされる『糺の森』
『流鏑馬』が行われるこの森に、幾本ものTRIDENTEの矢が放たれる。
ゆったりと流れる時間。
それぞれが森の中を散策しながら、仲間達のTRIDENTEを眺め、そして愛でる。
森の中に、我々MCJの為に特別に張られた専用テントの中で。
京都らしい仕出し弁当のランチを頂く。
もちろん、楽しい会話と笑い声を添えて。
いつもの事ではあるのだが。
楽しい時間、素敵な時間は瞬く間に過ぎてしまう。
またの再会を誓い、今年の『Maserati Day』は閉幕である。
冬の古都に佇むイタリアの至宝Maserati、そして日本の伝統文化。
世界遺産の森の中に、その融合を見つけ『17th Maserati Day』を終える。