11月29日、30日の二日間、穏やかな秋晴れの下、 静岡県浜松市のホテルグランドエクシブにて15回目を迎えるMASERATI DAYが開催された。メイン会場はホテルに隣接し、美しい運河とホテル、その先には浜名湖を望むボートクラブカナルという絶好のロケーションが選ばれた。
15th MASERATI DAYの参加車両は、堺正章氏の200SIをはじめ越湖会長のBora, 両副会長のQP ⅠとA6 PininFarina, そしてGhibli IといったVintage Maserati、222SE, Spyder Zagato, Shamal, Ghibli Ⅱ, QP IVなどのDeTomaso時代のBITURBO Maserati、3200GT, Coupe, SpyderのいわゆるModern Maserati、そして現行ラインナップであるQP V, GranTourismoと幅広いTridentらがおよそ50台集結した。
29日13時、会長とメンバーである堺氏の挨拶で開幕、夜のConcours d'Eleganceに向けて、オーナーインタビュー、著名なモーターカメラマンであるジョー本田氏による写真撮影などが行われ、各自日頃の苦労話や愛車のヒストリーなどをアピールした。
16時に一旦ホテルへ移動、各自夜のパーティーに備える。例年であればホテル内会場にて行われるが、今年は趣向を替え、ホテル内でビュッフェスタイルの食事を楽しんだあと、20時からは愛車が並ぶ会場に移動、芝生の上にライトアップされた200SI, A6 PininFarina, GranTourismo Sを眺めながら、ワインを片手に皆Maserati談義に華を咲かせた。そしてPartyのクライマックス、Concours d'Eleganceの投票が行われ、Best Vintageに私のGhibliⅠ、Best Sportに植村氏のSpyder Zagato、Best Modernに鹿嶌氏のQP Ⅳ、Cornes賞に早川氏のQP Vがそれぞれ選ばれた。個人的には年々減少し、国内で動態個体20台以下とも言われているSpyder Zagato(植村氏)が受賞したのが何よりも嬉しかった。程度の良いビトルボが少しでも多くの数が良きオーナーも下で愛され続ける事を心から祈るばかりだ。
そしていよいよGrand Prixの発表。圧倒的な得票数で堺氏の200SIがGrand Prixに。だれもが納得の美しさと素晴らしいコンディションの200SIは、我がMaserati Club of Japanが胸を張ってNo.1であると誇れる個体である。レーシングカーならではの独特のフォルムが全ての参加者の心を奪ったのは言うまでもない。ところで境正章氏が抱える巨大な楯はGrand Prixの証。来年こそこの楯をGETする!と胸に秘めているメンバーは多いはず。果たして来年は誰のものになるのか?今から楽しみである。
さて22時にPartyが終わると、毎度おなじみのMidnight Partyへ突入となる。ご多分に漏れず私も途中参加。深夜2時頃まで酒とMaserati を肴に大いに盛り上がった。いったいどんな話で盛り上がったか??ここではとても書き記すことが出来ない内容ばかり故、皆様のご想像にお任せしたい。
翌朝は9時よりボートクラブカナルに集合。二日目のメイン、Parata Maseratiの始まりだ。200SIを先頭に、年代順に総勢50台が後に続く。その光景は圧巻の一言。道行く人々の誰もがその光景にふり返る。誰もが一度は味わう、Maserati に乗っていて良かったと思う瞬間でもある。今年のコースは平坦かつ短距離であったが、愛車と飲み過ぎた身体には優しいコースともいえ、眩しい朝日を浴びながら、浜名湖湖畔をゆっくり流し、仲間達と共に走る喜びとオーナーであることの喜びをきっと感じてもらえたと思う。
Parata Maseratiから戻れば、次はチャリティーオークションが開催された。スポンサー各社から協賛頂いた品物が紹介された後に次々とオークションにかけられていく。メンバー全員が我こそと盛り上がったオークションであった。集まったお金は例年通り交通遺児の為の寄付金として扱われる。
そしていよいよクライマックス。Parata Maseratiから戻った私たちは、しばらく談義の後Charity auctionの開催だ。Dayの為に各スポンサー様より協賛頂いた品の数々をPR後には次々とオークションにかけられていく。メンバー全員が我こそと盛り上がったオークションであった。集まったお金は例年通り交通遺児の為の寄付金として扱われる。そしてLunch Partyの会場であるホテルエクシブ浜名湖へ再び移動した一行は、上品なイタリアンを食し、お約束Maserati Special Dolceを楽しみ、グランドエクシブ宿泊券やネコ・パブリッシング社Car Magazine誌やRosso誌の年間購読権などを争ったじゃんけん大会が行われ、ここでも大いに盛り上がった。最後に堺氏の挨拶、そして私たちMaserati Club of Japan越湖会長の挨拶により閉幕となった。事故や故障といったアクシデントもなく、又、Family参加の子供達も大いに楽しめた今年のMaserati Dayであった。
又来年お会いしましょう!
(写真はMCJメンバー鹿嶌氏、笹本氏より)