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マセラティ ギブリ レストア記 4

埼玉の秘密工場で着々と進行中のギブリ神戸シングル号、
塗装剥離が完了し、更にハンダのそぎ落としがはじまりました。

前回もお伝えしたとおり、当時の''穴埋め''は、パテではなくほぼハンダで行われています。
そしてその柔らかさ故、長年の走行により歪みが出やすく、自ずとハンダと鉄板の間に
隙間が生まれ、即ち錆に直結するのです。
AピラーBピラーともに上下付け根部の塗装ヒビが顕著だったので、
相当な量のハンダ盛りが予想されておりました。
そして案の定、塗装の下から大量のハンダ盛りが発見されたのです。
錆も当然のごとく。
ハンダと錆を削ぎ落とすべく、剥離作業開始です。

DSCF0063.JPG

DSCF0064.JPG

DSCF0065.JPG
こんなテールの仕上げも''ハンダ''なんです。
ビンテージカー初心者の私にとって、ハンダ盛りは衝撃の一言。いやはや、勉強になります。

いざ剥離作業の様子。
ごらんの通りバーナーで炙り、ハンダを溶かしながら削ぎ落としていきます。
写真ではわかりにくいですが、トロトロになったハンダが垂れているのがわかりますか?
溶接自体も2cm~3cm間隔のスポット溶接で、
極端な話、ただくっついているだけの状態。
これではさすがに恐ろしいので、仕上げる際は徹底的に溶接しよう、ということになりました。
DSCF0061.JPG

随所がこんな状態。
そのままにして塗装してしまえば実はわからない場所。
数年後に錆でクラックが入るかもしれないが、コストを抑えるところでもあるのです。
私は20年は大丈夫、というのを目指しているのでケチらず徹底的にやるつもりです。


ところで余談ですが、
280kmのスピードでカッとぶスポーツカーが、そもそもこんなに細いピラーで良いのか?
この細さに加え、つなぎ目の仕上げがハンダ盛りなのです。
どう考えても剛性上問題有りと考えてしまう素人の私ですが皆様いかがお考えになりますか?
デザイン重視故、なんでしょうか・・・

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2009年2月13日 10:54に投稿されたエントリーのページです。

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